夏休みの帰省や週末の旅行。楽しいはずのドライブが、子供の「まだ?」「つまんない」で苦痛な時間に…その気持ち、痛いほどわかります。
でも、もう大丈夫。特別な道具も、新しいスマホアプリも必要ありません。答えは、皆が知っている「しりとり」に隠されています。
この記事では、いつもの「しりとり」を、年齢差のある兄弟でも夢中になる最強の暇つぶしツールに変える、我が家で実証済みの超実践的ゲーム術だけをご紹介します。読み終える頃には、次のドライブが楽しみに変わっているはずです。
なぜスマホゲームより「しりとり」が最強なのか?
「まだ着かないの?」の大合唱、本当に耳が痛いほどわかります(笑)。私も昔は、サービスエリアごとにおもちゃを買い与えて失敗ばかりでした。新しいおもちゃも、結局30分もすれば飽きられてしまい、ただ車内の荷物が増えるだけ…。
渋滞や長時間の移動という障害は、楽しいはずの家族旅行を台無しにしかねない、パパママにとっての大きな悩みですよね。
そんな私が試行錯誤の末にたどり着いたのが、「退屈な時間こそ、親子の会話を深めるチャンス」という考え方でした。スマートフォンやゲーム機は、手軽な一方で、子供との対話を奪ってしまうことがあります。 その点、「しりとり」や「クイズ」といったアナログゲームは、スマートフォンやゲーム機の素晴らしい代替手段となり、家族の笑い声と会話を自然に増やしてくれるのです。
移動時間を「耐える時間」から「親子の対話を楽しむボーナスタイム」へと発想を転換してみましょう。
なぜなら、多くのパパママは「子供をどう黙らせるか」という視点で考えがちですが、子供たちは本当はパパやママと話したいと思っているからです。この発想の転換が、ドライブの雰囲気をガラリと変える第一歩になります。
魔法のコツ①:「縛り」をかければ、しりとりはクイズに進化する
「しりとりなんて、すぐ飽きちゃうでしょ?」と思いますよね。その通り、ただのしりとりでは、10分も持ちません。でも、たった一つ「縛り」という魔法をかけるだけで、いつものしりとりが、子供たちが夢中になるクイズゲームに進化するんです。
この「縛りしりとり」は、ただの暇つぶしではありません。言葉をたくさん思い出す必要があるので、「しりとり」という遊びが、子供の語彙力を育む「知育」という目的を達成する楽しい手段に変わります。
例えば、こんな「縛り」はいかがでしょうか。
- 食べ物縛り(例:りんご→ごま→まぐろ)
- 動物縛り(例:いぬ→ぬーとりあ→あらいぐま)
- アニメのキャラクター縛り(子供が好きなアニメでOK!)
- 「あ」から始まる言葉縛り(上級者向け!)

魔法のコツ②:年齢差兄弟も夢中にさせる「親のファインプレー術」
「ゲームを始めても、下の子がすぐに飽きてしまいます。どうすればいいですか?」という声が多く聞かれます。そう、9歳のお兄ちゃんと6歳の妹さん、年齢差のある兄弟を同時に楽しませるのは至難の業ですよね。
ここが、助手席に座るパパやママの腕の見せ所。「ファインプレー術」で、ゲームの難易度を上手にコントロールしてあげましょう。
6歳の妹さん向け | 9歳のお兄ちゃん向け | |
|---|---|---|
| ヒントの出し方 | 「次は『か』だよ。朝ごはんに食べた、白いご飯を入れる丸いもの、なんだっけ?」のように、答えそのものを連想させる具体的なヒントを出す。 | 「次は『す』だね。うーん、お寿司のネタにもなる、ちょっと高級な海の生き物かな?」のように、少し考えさせる抽象的なヒントを出す。 |
| 盛り上げ方 | 「すごい!よく知ってるね!」と、答えられたこと自体をたくさん褒める。 | 「お、難しい言葉知ってるね!さすが!」と、語彙力を褒めてプライドをくすぐる。 |
大切なのは、正解することよりも、会話のキャッチボールを楽しむこと。親が審判になるのではなく、一緒に楽しむプレイヤーになることで、車内の雰囲気はもっと良くなります。
しりとりだけじゃない!道具いらずの鉄板ゲームあと2選
「縛りしりとり」がマンネリ化してきたら、気分転換に他のゲームも試してみましょう。我が家で鉄板の、道具いらずのゲームを2つだけ紹介します。
ナンバープレート・クイズ
対向車や前にいる車のナンバープレートの数字を使ってクイズを出します。「あの車の数字、全部足したらいくつになる?」「今までで一番大きい数字は何だった?」など、ルールは無限大。計算の勉強にもなりますよ。私は誰でしょうクイズ
一人がお題(動物、キャラクターなど)を心に決めて、他の人が「はい」「いいえ」で答えられる質問をしていくゲームです。「それは、空を飛びますか?」「足は4本ですか?」といった質問を繰り返してお題を当てるこの遊びは、子供たちの論理的思考力を育てます。
まとめ:魔法のコツで、ドライブをもっと楽しく!
長距離ドライブ成功の鍵は、たくさんのゲームを知っていることではなく、一つのゲームを家族みんなで楽しむ「工夫」にあります。
- いつものしりとりも、「縛り」をかければ最高のクイズになる。
- 親が上手にヒントを出せば、年齢差があっても一緒に楽しめる。
この2つのコツがあれば、もう大丈夫。あなたも「退屈させないプロ」です!
さあ、次のドライブで使ってみたい「縛り」のテーマを、今すぐスマホのメモ帳に3つだけ書き出してみましょう!「食べ物」「動物」そして「好きなアニメのキャラクター」、まずはこの3つから始めてみませんか?